精神科病棟 入院案内
1.入院に必要な携行品
- 保険証、印鑑(入院の手続きに必要)
- 身のまわり品
ふだん着、下着、パジャマ、タオル・バスタオル、洗面用具、室内履き(すべりにくい物)、屋外履き、箸・コップ・湯呑み等を各自ご用意ください。(院内の売店でも購入できます。)
紛失防止のため持ち物には名前を書いてください。
ネックレス、指輪などの貴重品類の紛失、破損については病院では責任を負いかねますので、持ち込まないでください。どうしてもお持ちになりたい場合は、主治医、看護師と相談の上各自で責任をもって管理してください。
2.電話・手紙等
手紙やハガキを出したり受け取ったりすることは制限されません。
電話は原則として自由ですが、病状により主治医から制限される場合があります。
電話は各病棟ホール、病院玄関にカード式公衆電話が設置してあります。
また、郵便ポストは旧売店横にあります。
入院中の携帯電話は主治医の許可があれば所持及び使用することができます。
3.洗濯
病棟に備えてある洗濯機及び乾燥機は1回100円(現金が必要です)でご利用になれますが、ご自分で洗濯できない場合は、業者に依頼する事も可能です。
ネット1袋の洗濯代 850円(ネットの購入として1袋1,350円)
4.外出、外泊について
外泊は治療上からも大切な事ですので、病状の許す限り頻回に外泊できるようにと考えています。
- 外出・外泊については主治医の許可が必要です。病状によっては外出・外泊できない場合もあります。また、治療の一環として外出・外泊をお願いする事もありますのでご理解ください。
- 外泊の時は、「外泊許可書」と一緒に外泊中の患者さまの様子を書いて頂くための用紙をご家族の方へお渡ししますので、外泊中の様子をご記入の上、帰院時にスタッフにお渡しください。
- 外出時間は、院内・院外・季節等にかかわらず、原則として午前9時00分~午後5時00分です。
- 帰院予定の時刻に間に合わない場合は、必ず病棟にご連絡ください。
5.面会について
面会時間は原則として午前9時から午後5時の間にお願いします。
面会にあわせて主治医との面談をご希望の方は、あらかじめ病棟スタッフへご連絡ください。
面会の際は、病院正面玄関左側の医事係受付に備えてある「面会票」をご記入の上、病棟スタッフステーションに提示ください。(土・日・祝祭日は玄関内右側の当直室窓口に「面会票」があります。)
病棟周辺は緊急自動車の進入路となっています。お車でお越しの方は外来駐車場に駐車してください。荷物が多い等の理由で病棟近くへお車の駐車を希望される場合は、医事係受付(土・日・祝祭日は玄関内右側の当直室窓口)にて「院内通行許可証」を受けてください。ご用が済みましたら速やかにお車を移動され、「院内通行許可証」を返却してください。
また、次の事項を厳守くださいますようお願いします。
- 危険物の持込みと受渡しは厳禁です。安全のため、荷物等を点検させていただくことがあります。なお、危険物とは、「持ち込みを制限させていただく物」にある刃物や先が鋭利なものをいいます。
- 糖尿病などで治療上食事制限を行っている患者さまについては、食べ物の持ち込みが制限される場合がありますのでご協力ください。
- 面会中に他の患者さまについて知り得た情報は、プライバシー・個人情報保護の観点から外部に漏らさないようにしてください。院内での写真(ビデオ)の撮影は禁止します。治療の妨げになるような布教活動、物品の販売等も固く禁止します。
閉鎖病棟への携帯・ライター・生モノ(食品)は持ち込みができませんので、病棟スタッフステーションでお預かりさせていただきます。
6.小遣い金
入院患者さまが、当院の売店等を利用する際に必要なお金は原則として、小遣い金として病院で管理させていただき、1日あたり50円の管理料をいただいております。現金の所持には主治医の許可が必要でが、病状によっては主治医の判断により小遣い金を制限、または禁止する場合があります。
なお、主治医の許可により所持されている小遣い金の紛失等の責任は病院では負いかねますので、各自責任をもって管理してください。
預け入れ方法は、以下のとおりです。
- 小遣い金のお預かりについて
- 医事係で小遣い金を預かった場合には管理料が発生いたしますのでご承知ください。
7.散髪
各病棟に毎月1回理容業者が来ますので、御希望の方はご利用ください。
8.入院費について
入院費は1ヶ月毎に月末で締め、翌月の10日以降に請求書をお送りしますので、最寄りの金融機関で振込又は当院医事係受付窓口にてお支払いください。また、クレジットカード、各銀行、ゆうちょ銀行のキャッシュカードがご利用いただけます。(窓口でお支払いの場合は午後4時頃までにお願いします。)
なお、退院の時は、その日までの入院費用一切を精算していただきます。
9.病棟生活上での注意
- 院内での飲酒は御遠慮ください。
- 喫煙は所定の場所でお願いします。
治療活動について
1.主治医
原則として一人の患者さまには、入院から退院して外来治療まで一貫して一人の医師が受け持ち、それぞれの病状に応じて精神療法・薬物療法などの医学的治療を行います。
2.治療活動
皆さまの病状により、次のような各種の治療活動が主治医の指示・指導により行われます。
(1)病棟内生活援助
病棟看護師が皆さまの病状、生活能力にあわせて日常生活の援助を行います。また、皆さまの良き相談相手となれるようにと、毎日の病棟生活を考えています。
(2)作業療法
当院では対人関係の改善、社会性の向上、また生活に変化や楽しみの場を提供することなどを目的として、園芸、木工、陶芸、料理など、さまざまなグループ活動を行っています。
(3)心理療法
心理療法士によるカウンセリングを行なっています。カウンセリングでは、一人一人の心の悩みに共に向き合い、その人らしく生活していけるようサポートしていきます。
3.医療相談
ソーシャルワーカーが、社会保障制度や療養、就労をはじめとした日常生活に関する相談に応じ、解決への援助を行っています。
病院家族会「まつかぜ会」について
精神科治療を進めていく上で、ご家族の役割が重要であることは言うまでもありません。当院では、県下に先駆けて病院家族会を結成し活動してまいりました。
原則として、入院と同時に家族会に入会していただき、会費として毎月500円をお預かりした小遣い金より徴収させていただきますので、ご了承ください。
活動は年1回の総会を行い、病棟によっては毎月1回の病棟家族会を行って勉強会や意見交換、講演会や施設見学などをしております。
最後に
入院される病棟(閉鎖、開放)によって取扱が異なる場合もありますので、詳しくは病棟にてお尋ねください。
また、分からないこと、困ったことがありましたら医師、看護師、ソーシャルワーカー・医事係受付などにご遠慮なくご相談ください。